雇用保険の資格喪失届について解説します。
離職票の発行も電子申請で行えます。
注:この記事は、電子申請の事前準備が整っている事業所を想定しています。
この方法では、1名ずつの処理しかできません。
年度末など、同時期に退職する従業員が多い場合には、入力の手間を省く工夫をする必要があります。
「e-Gov」の機能を利用して操作を簡素化する工夫については、後半で説明します。
または、別記事で紹介する「届書作成プログラム」をご利用ください。
まず、「e-Gov」アプリを開き、GビズIDでログインします。
ログインできたら、「手続検索」をクリックします。
キーワード「離職票」と入力して検索します。
すると、いくつかの手続がヒットします。
今回は「雇用保険被保険者資格喪失届(離職票交付あり)」という名称の手続を行います。
画像の上方の赤枠に(連記式)と書かれた同じ名称の手続があります。
これは、他のプログラム(「届書作成プログラム」など)で作成した.csvファイルを提出する手続です。
今回は、離職者のデータを最初から「e-Gov」で入力しますので、(連記式)は選択しません。
画像の下方の赤枠の「申請書入力へ」をクリックします。
入力するページに移動します。
電子申請で行う雇用保険の資格喪失届(離職票あり)では、以下の添付書類が必要です。
①離職証明書に記入する範囲の出勤簿と賃金台帳
②「離職証明書の記載内容に関する確認書」または「被保険者の確認を得られないやむを得ない理由について(事業主の疎明書)」
いずれも、あらかじめPCに取り込んでおいてください。
特に②は、電子申請独自の書類です。ひな形を「東京労働局のホームページ」からダウンロードできます。
黄色の欄に、書面申請の場合と同じ内容を入力します。
左欄で用紙を切り替えられます。
出勤日数は過去12カ月分、賃金は過去6カ月分(いずれも11日以上出勤した月)を入力します。
続いて、書類の添付と提出先の選択をする必要があります。
これについては別記事で分かりやすくまとめています。
下記のバナーをクリックしてください。
この記事を参考に書類の添付と提出先の選択を終えると、下のような画面になります。
続いて、内容の確認です。
「内容を確認」をクリックします。
エラーがあれば上画面のように赤文字で教えてくれます。
エラーがなければ、上画面に移動します。
下にスクロールして「提出」を押すとデータが送信されますが、一旦「修正」を押してください。
事業所によっては、上司の決裁を受けたり控えを保管したりするため、紙の資料が必要です。
その方法を別記事でまとめていますので、下記のバナーをクリックしてください。
さらに、「申請データを保存」することをお勧めしています。
この方法も別記事にまとめていますので、下記のバナーをクリックしてください。
これらの記事を参考に、控えの印刷、申請データの保存を終えたら(事業所によっては決裁を待ってから)、電子申請を提出します。
「内容を確認」を押し、右下の「提出」をクリックすると、提出完了です。
いかがでしたか。
電子申請独自の添付書類が必要であったり、提出前の控えを取るのにひと手間かかったりするので、敷居が高いと感じるかもしれません。
ですが、ひとたび慣れてしまえば、手間と時間をグッと抑えて効率化を図ることができます。
このサイトを参照しながら、電子申請にチャレンジしてみてください。